「こどもともとこども」終わりました。

「こどもともとこども」終わりました。ミニメッセに参加してくださったみなさん、お店に足を運んで下さった方、ワークショップなどに参加して下さったみなさん、こどもとおとなのかかわりについて考えて下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。子ども時代を生きるこどもと、子ども時代を生きた、もとこどもが、交わる場がいくつも生まれ、その中で、もとこどもは何を伝えることができたでしょうか。こどもは何を感じてくれたでしょうか。課題もたくさん出てきました。また、今回、参加したかったというお店や団体の方の声も頂きました。今年の夏に一緒に蒔いた種を、一緒に育んでいければと思っています。この度は、本当にありがとうございました。心より、御礼申し上げます。最後に大好きな星野道夫さんの言葉を。大切な種です。文集「あらすか」序文より
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三月のルース氷河は、まだきびしいアラスカの冬です。この旅は、子どもたちにとって決して楽な旅ではなかったと思います。誰もけがをせず、無事に旅が終わったこと、今、心からほっとしています。この旅で、何を感じ、どんな思い出をもったか、子どもたちが報告書に文章を寄せてくれました。ただ僕は、今ではなく、もっと時間がたった時、五年後、十年後に、そのことをもう一度聞いてみたいなと思います。ひとつの体験が、その人間の中で何かを形づくるまでに、少し時間が必要な気がするのです。子どもたちにすばらしい風景を見せてあげること、それは、ルース氷河でもアラスカである必要もありません。日本にだってすばらしい場所がたくさんあるからです。けれども、僕は、毎年オーロラの撮影のためにこの氷河に入りながら、どうしてもこの世界を誰かに見せてあげたくてなりませんでした。ルース氷河は、雪、氷、岩だけの、壮大な、そして無機質な山の世界です。あふれる情報の海の中で暮らす今の日本の子どもたちにとって、それは逆の世界です。テレビも、コンピューターゲームもマンガもありません。何もないかわりに、そこにはシーンとした宇宙の気配があります。氷河の上で過ごす夜の静けさ、風の冷たさ、星の輝き…。情報が少ないということは、ある力を秘めています。それは、人間に、何かを想像する機会を与えてくれるからです。そして、もしそこでオーロラを見ることができたら、何て貴重な体験になるだろうと思いました。子どもの頃に見た風景が、ずっと心の中に残ることがあります。ルース氷河で見た壮大な自然が、そんな心の風景になってくれたらと願います。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉ではなく、いつか見た風景に励まされたり、勇気を与えられたりすることがきっとあるような気がするからです。

