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「栗コーダーカルテット15周年ベストリリースツアー」インタビュー:近藤研二さん

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先月17日に15周年ベストアルバムが発売され、現在ベストリリースツアー中の(福岡でのライブは11/14〈土〉@イムズホール)、栗コーダーカルテットの近藤研二さんにインタビューをしてきました。
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ーいろんな場所で言われていると思いますが、まずは15周年おめでとうございます。
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あー、いえいえ、あまり言われていませんが(笑)、はい、ありがとうございます。区切りとしては半端なんで、小さく祝う感じです。
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ー20年、30年と続いていくといいですね。
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どうですかね、それはやってみないとわからないけど。そうですね、20周年はほんと、まとめてひとつ、どかんと大きい打ち上げ花火のようなものをしたいですね。で、今回はこじんまり祝おうというのがコンセプトで、小さいアイテムを色々と出しているんですよ。まず春に去年のツアーのライブ盤、その後「山形スクリーム」のサウンドトラック、で、このベスト盤を出して、さらに、楽譜集も出たんですよね。そういうまとめ作業を今年はやろうと。で、小出しにしたが為にですね、こじんまり祝おうと言いつつ、やっぱりひとつひとつ丁寧にやっちゃうじゃないですか。なので、年中、校正作業をしている忙しい感じです。
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ーベストアルバムを聞かせて頂きました。近藤さんと言えば、“つみきのいえ”の音楽だと思うのですが、とてもストーリーを感じたのですが、どういった時に生まれたのでしょうか。
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「つみきのいえ」に限ったことではないのですが、映像に音楽をあてるときは、まず映像の世界観を充分に、何回も見て理解して、あとは寝かせる時間を大切にしています。自分でぼーっと、つみきのいえに思いを馳せてみたいな感じで、遊ばせる時間をちょっと設けて、そして、ちょっとオカルト的な話になるかもしれませんが、割と、寝てるときに作ることが多いです。夢の中とか、起きてすぐにだとか、半覚醒の状態に、ぱっと曲が湧くことがあります。で、これは作曲法として、第2段階で、はなうたで歌うのが第1段階です。はなうたで歌って、あんまりぴんとこないなと思ったときに「よし、睡眠作曲法だ」と言って、でも、ここが締め切りとの勝負になります。締め切りが迫ってきているとあんまり寝てばっかりいられませんからね(笑)。でも、そこをあえて、睡眠作曲法だと言って寝た時に、ふと夢の中で、やっぱり毎日そういうことを考えているからだと思うんですけど、やっぱり曲の事を夢でも見ちゃうんですよね。起きてたときに、現実では思いつけないような、ふわっとしたメロディーなんかも夢の中だと勝手に流れていたりするんです。それを起きた瞬間にすかさずメモをとるように、枕元にいつもレコーダーとか置いています。それが第2段階です。それでもダメなときは、ピアノでつくります。締め切り間際になっても、あーでもない、こーでもないとそういうこともあります。それの良いとこどりをしていく感じです。それを最終的に映像に当ててリンクさせながら、「ここはこうしたほうがいい」とか、「ここはもっと音があったほうがいい」とか映像を観ながら調整していっています。
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「つみきのいえ」の監督の加藤君とは前から付き合いがあって、今回、コンテを見ながら打ち合わせはしたんですが特にオーダーはなくて、どこにどんな曲をあてるかなど、完全におまかせされました。でも、実際提示すると、こうじゃないとか、イメージとちょっと違うとか、いろいろやりとりはありました(笑)。
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ーこどもと、栗コーダーさんについてお聞ききします。NHKのみんなのうたや、ピタゴラスイッチなどで、お母さんとこどもたちも切っても切れない関係だと思うのですが。
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曲を子どもの為に作ろうとしすぎるとやっぱりダメだと思うんですね。子どもが喜ぶような音楽というようにそこに意志が働くと返って逆効果になると思います。まずは自分たちがやっていて楽しい曲、面白い曲というのがまず優先的にあって、自分たちに嘘のない音楽というものを作ってそれがまわりに広がっていくという、それは子どもに限ったことではないですけど、周りに何かを伝えるときに、まず自分たちが楽しんでいたら、結果として、それがいいんだろうな、と。そういう意味で栗コーダーは、割とメンバーで自由に活動しているので、そういうところが伝わっているんだと思います。だから子どもの為だとか言って迎合するのはよくないですよね。なめていると思います。そこはやっぱりひとりの人間として対等に向き合うというか、子ども寄りということ自体が失礼な気がするので、僕らも一生懸命、演奏するから、君らも一生懸命聴いてね、と言うような対等な関係で演奏をやりたいと思っています。コンサートなども、お子さんがたくさん来るんですが、やっぱり喜んでもらっているというのは、そういう立ち位置というか、決して子どもに合わせようとしていないところが、むしろ良いのかな、と、思っています。たまに「子どもの為にライブをしてください」というオファーが来るのですが、「子どもが知っている曲のカバーを」とお願いされても、レパートリーにない曲をその為だけにやることはありません。僕らはいつも自分たちの曲をやっています。自分たちが良いと思っているものをやります。それでよければライブをします、というスタンスですね。メンバーがそれぞれ別の活動をしているので、スケジュールとタイミングが合うかという物理的な折り合いも前提としてありますが。
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ー栗コーダーさんの曲は、軽やかで、肩の力が抜けている感じですが、でも背筋はピンとしている感じがします。
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ダースベーダーの曲がどこでどう間違ったか割と人気になって、それ以降よく脱力系と言う括りをされるのですが、脱力系というのも僕らが意図してそれを狙ってやっている訳ではないんですね。リコーダーとウクレレで自然にその曲をアレンジして自然なかたちで奏でたら、それが結果としてそういう音楽になったというだけで、よし脱力系でゆるゆるで行こうとか、狙ってやっている訳ではありません。普通に演奏しているだけなんですよ。で、むしろどっちかと言うと頑張ってやっているんですよね、僕らは。だからライブとか見ていただけるとその辺りを感じて頂けると思います。割と一生懸命です。手を抜いてとかそういうのとまたちょっと違うんですよね。そこが、たまに脱力系という響きで誤解されるんです。
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癒しだとかヒーリングという言葉も微妙に間違って使われているような気がして、その人にとって自然体なのかということは音楽にとって重要なことだと思うんですよ。もちろんそういう音楽が天性の自分の素質として奏でられる人もいれば、もっとアグレッシブに取り組むのがその人の自然体だったり。だから、アグレッシブならアグレッシブでその人が演奏しているものっていうのは、やっぱり心地よいと思うんですよね。だから、音圧が低いとか音数が少ないとかテンポがゆっくりだとか、そういう物理的なものじゃなく、人にあったものかどうかというのが大事かなと思っています。
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で、栗コーダーも、自分たちの等身大の音楽というか、自分たちより、ちょっと背伸びしてるという、そこがポイントなんですよ。等身大すぎると生温くなってしまうので、自分たちで、頑張ってこれやってみようという背伸びしたところに、アレンジのポイントを持って来て、演奏を心がけます。で、やっていて楽しいと、多少難しい部分もあるけど、頑張ろうみたいな。そういうちょっとしたところが人に伝わっているんだと思います。頑張りすぎない、でも、らくらくできるのもつまらない。そのさじ加減がポイントだと思っています。なので、このアルバムに入っている曲は、栗コーダーのそのときの、等身大のちょっと頑張って背伸びしているところが詰まっていると思います。
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ーこれまで、栗コーダーさんを知らなかった方へ、何かひとことを。
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さっき話したことにも通じるのですが、意外と栗コーダーは子どもを意識している訳ではなくて、自分たちが楽しんでいる音楽なので、人によっては辛口かもしれないけど、でもそれ故に、ひとつ相性が良いとものすごく受けが良いので、そういう音楽に興味がある方はぜひ、聴いてみて下さい。子どもが喜ぶだろうと思って、栗コーダーのコンサートに連れて行ったら意外とお母さんの方がはまっちゃったということも良くあります。子どもだけじゃなくて、大人にも楽しんでもらえるように活動していますし、CDでは感じることができないものが、ライブにはあるので、是非、ライブにいらしてください。栗コーダーの15年を総括するような、あんな曲やこんな曲をたくさん演奏します。

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栗コーダーカルテット15周年ベストリリースツアー

【福岡公演】
日時■11月14日(土) open:17:30/start:18:00
会場■イムズホール
料金■全席指定4,200円※3才以上有料
一般発売■ローソンチケット・チケットぴあの電話予約 及び各プレイガイド店頭、コ
ンビニ(ローソン、ファミリーマート、サンクス)にて発売中
ローソンチケット■【Lコード:83751】
チケットぴあ■【Pコード:329-442】
お問合せ■BEA 092-712-4221
http://www.bea-net.com/

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◆アルバム『15周年ベスト/ 栗コーダーカルテット』10/7発売

栗コーダーカルテット
http://www.kuricorder.com/